かんしがいでん【韓詩外伝】
中国の古代説話集。10巻。前漢の韓嬰(かんえい)著。古い故事・逸話を、「詩経」の詩句と関連づけて解説したもの。「韓詩内伝」は現存しない。かんしげでん。
かんせいてい‐せつ【感生帝説】
古代中国の帝王伝説の一。帝王の母が、何らかの自然現象に感じて懐妊し、帝王を生んだとする説話。簡狄(かんてき)がツバメの卵をのんで殷(いん)の始祖契(せつ)を生んだ話など。
寒林(かんりん)に骸(かばね)を打(う)つ
死後、悪道に落ちて苦しんだ人の霊魂が、その苦しみを自分の肉体が働いた悪業のためだといって、寒林にある自らの死体をむち打ったという「天尊説阿育王譬喩経」にみえる説話。
がぞう‐せき【画像石】
宮殿や墳墓・祠堂(しどう)などの石材に、線刻や浮き彫りでさまざまな画像を表したもの。中国、後漢・六朝時代に流行した。画題は神話・孝子伝・宴会・歴史説話など。
きしゅりゅうり‐たん【貴種流離譚】
説話の類型の一。若い神や貴人が、漂泊しながら試練を克服して、神となったり尊い地位を得たりするもの。大国主命(おおくにぬしのみこと)や日本武尊(やまとたけるのみこと)の説話など。
きたのてんじんえんぎ【北野天神縁起】
菅原道真(すがわらのみちざね)の生涯や死後の怨霊(おんりょう)説話、北野天満宮の由来・霊験を描いた絵巻。鎌倉時代の作。
きつねものがたり【狐物語】
《原題、(フランス)Roman de Renart》12世紀後半から13世紀半ばにかけて書き継がれた、フランスの韻文物語。ルナールという狐を主人公にした動物説話集。
きびだいじんにっとうえことば【吉備大臣入唐絵詞】
鎌倉初期の絵巻物。もと2巻。上巻のみ現存。中国に渡った吉備真備が、唐の朝廷から出された多くの難問を、阿倍仲麻呂の霊の助けによって解いたという説話を描いたもの。
くち‐す・う【口吸ふ】
[動ハ四]他人の口を吸う。接吻(せっぷん)する。「かき抱き奉り、引き抓み奉り、—・ふまねなどして」〈古本説話集・下〉
ゲフィオン‐の‐いずみ【ゲフィオンの泉】
《Gefionspringvandet》デンマークの首都コペンハーゲンの中心部、カステレット要塞付近にある噴水。シェラン島の由来にまつわる北欧神話の女神、ゲフィオンの説話に基づく。