まいら・す【参らす/進らす】
[動サ下二]《連語「まいらす2」の一語化》 1 物などをすすめる意の謙譲語。さしあげる。「御台をだに—・せで、籠(こ)め奉りつるを」〈落窪・一〉 2 (補助動詞)他の動詞の連用形に付いて、謙譲の...
まいら◦す【参らす/進らす】
[連語]《動詞「まいる」の未然形+使役の助動詞「す」》 1 「行かせる」の謙譲語。参上させる。「急ぎ(生マレタ皇子ヲ)—◦せて御覧ずるに」〈源・桐壺〉 2 「させる」「すすめさせる」の謙譲語。奉...
まいり【参り】
1 社寺に参詣すること。また、その人。「宮—」「百度—」 2 行くことの意の謙譲語。参上すること。特に、宮中へ行くこと。参内。「まれまれの御—なれば」〈源・真木柱〉
まい・る【参る】
[動ラ五(四)]《上一段活用動詞「まいる」に「い(入)る」の付いた「まいいる」の音変化で、貴人のもとに参入する意が原義》 1 「行く」の謙譲語で、行く先方を敬う。 ㋐神仏に詣でる。参詣する。...
ま・いる【参る】
[動ワ上一]貴人・高貴の人のもとへ行く意の謙譲語。参上する。上る。「岩根踏み山越え野行き都辺(へ)に—・ゐしわが背を」〈万・四一一六〉 [補説]上代に、連用形「まゐ」のほか、「まいく」「まいず」...
まかり‐あ・う【罷り逢ふ/罷り合ふ】
[動ハ四]「逢う」「合う」の謙譲語。「—・はむと言ひし人に」〈相模集・詞書〉
まかり‐あか・る【罷り散る】
[動ラ下二]「分散する」「退散する」の意の謙譲語。「いみじうみぞれ降る夜、これかれ—・るる所にて」〈源・帚木〉
まかり‐い・ず【罷り出づ】
[動ダ下二]「い(出)ず」の謙譲語で、上位者の許しを得て出る意が原義。 1 貴所や貴人などの所から引き下がる。退出する。「梅壺より雨にぬれて、人の—・づるを見て」〈伊勢・一二一〉 2 会話に用い...
まかり‐い・る【罷り入る】
[動ラ四]「入る」の謙譲語。「はや—・れとのたまふ」〈宇津保・蔵開上〉
まかり‐かよ・う【罷り通ふ】
[動ハ四]「行き通う」の意の謙譲語。通ってまいります。「また同じころ、—・ひし所は、人も立ちまさり」〈源・帚木〉