はしり‐ぢえ【走り知恵】
[名・形動ナリ]物事を早のみこみして思慮の浅いこと。また、そのさま。「ましてや—なる兄嫁なんどが何として知るべし」〈浮・五人女・一〉
はしり‐づかい【走り使い】
《「はしりつかい」とも》言いつかってこまごました用事に走りまわること。また、その人。
はしり‐づゆ【走り梅雨】
梅雨に先立って、ぐずつく天候。梅雨の前触れ。《季 夏》
はしり‐で【走り出】
門口。また、門口に近い所。一説に山などの地勢が横に低く続いているさまともいう。はしりいで。「我が二人見し—の堤に立てる槻(つき)の木の」〈万・二一〇〉
はしり‐どころ【走野老】
ナス科の多年草。谷間の木陰に生え、高さ約60センチ。葉は楕円形で先がとがり、柔らかい。春、暗紅紫色の釣鐘状の花が咲く。全草にアルカロイドを含み、有毒。地下茎はトコロに似て太く、漢方で莨菪根(ろう...
はしり‐ぬ・く【走り抜く】
[動カ五(四)]最後まで走る。走りとおす。走破する。「全行程を—・く」 [動カ下二]「はしりぬける」の文語形。
はしり‐ぬ・ける【走り抜ける】
[動カ下一][文]はしりぬ・く[カ下二] 1 走って通り抜ける。駆け抜ける。「路地を—・ける」「千秋楽まで無事に—・けた」 2 感覚・感情などが一瞬現れて消える。「強い感動が—・ける」
はしり‐はばとび【走り幅跳び】
陸上競技の種目の一。助走して片足で踏み切って跳び、その跳んだ距離を競う跳躍競技。ブロードジャンプ。ロングジャンプ。 [補説](2024年9月現在)世界記録男子:8.95メートル(1991年8月3...
はしり‐ば【走羽】
矢羽のうち、矢をつがえたときに垂直に上方へ向く羽。
はしり‐び【走り火】
「跳ね火」に同じ。「人に逢はむつきのなきには思ひおきて胸—に心焼けをり」〈古今・雑体〉