ほうねん‐おどり【豊年踊(り)】
農村で、その年の豊作を祈願または感謝する踊りの総称。
ぼうふら‐おどり【孑孒踊(り)】
踊りの振りの一種で、体をぼうふらのようにくねくねさせるこっけいなもの。歌舞伎舞踊や歌舞伎狂言の中で行われる。
ぼん‐おどり【盆踊(り)】
盂蘭盆(うらぼん)のころに老若男女が広場などに集まっておどる踊り。本来は盆に迎えた精霊(しょうりょう)を送り返す行事といわれる。《季 秋》「太鼓だけ少し下卑たり—/一茶」
まつさか‐おどり【松坂踊(り)】
⇒松坂2
まんさく‐おどり【万作踊(り)】
関東一円に分布する民俗芸能。願人坊主(がんにんぼうず)などの芸能を取り入れて、江戸後期に発生。手踊り・段物・茶番・芝居などからなる。飴屋(あめや)踊り。中山踊り。小念仏。
みやこ‐おどり【都踊(り)/都をどり】
京都祇園(ぎおん)の歌舞練場で毎年4月1日から30日まで催される、祇園の芸妓(げいぎ)の踊り。明治5年(1872)に始まる。《季 春》「出を待てる—の妓(こ)がのぞく/素逝」
みん‐よう【民踊】
民衆の間で伝承されてきた踊り。また、民謡に合わせておどる踊り。
やっこ‐おどり【奴踊(り)】
民俗芸能の一。奴2の姿に扮(ふん)し、素手や毛槍・さおを持って踊るもの。歌舞伎舞踊にもある。
ややこ‐おどり【ややこ踊(り)】
1 中世末期から近世初頭に行われた少女による小歌踊り。女歌舞伎に取り入れられて主要な演目となった。 2 少女による一種の盆踊り。小町踊り。
やり‐おどり【槍踊(り)】
大名行列の槍振りの動作を舞踊化したもの。歌舞伎では、元禄期(1688〜1704)に名女形水木辰之助が踊ったものが有名。