いくさ【戦/軍】
1 「戦い」「戦争」のやや古風な言い方。「—に勝つ」 2 兵士。軍勢。「千万(ちよろづ)の—なりとも言挙げせず取りて来(き)ぬべき士(をのこ)とそ思ふ」〈万・九七二〉
いくさ‐がみ【軍神】
いくさの勝利を守る神。武甕槌神(たけみかづちのかみ)・経津主神(ふつぬしのかみ)が古くから有名。また、源氏では八幡神、のちの兵学家などは、摩利支天(まりしてん)・北斗七星・不動明王などを祭った。
いくさ‐だいしょう【軍大将】
総大将から一時的に命令権を委任され、合戦の指揮をとる武将。
いくさ‐だち【軍立ち】
1 軍勢が戦場に出発すること。出陣。「尾資(びし)の津に—す」〈北野本斉明紀〉 2 合戦。いくさ。また、戦いぶり。「これほど—烈しき敵にいまだ逢はず候」〈古活字本保元・中〉 3 軍勢の配置。陣立...
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】
江戸幕府の大目付・旗奉行・槍(やり)奉行の総称。
いくさ‐ひょうじょう【軍評定】
合戦の前に行う作戦会議。「まづ鎌倉の—をぞせられける」〈太平記・一〇〉
いくさ‐びと【軍人】
兵士。武人。「—先(ま)づ楼(たかとの)の上に登りて」〈崇峻紀〉
いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】
鎌倉・室町時代、戦いのとき臨時に設けられた職名。軍事に関する総括責任者。
いくさ‐ぶね【軍船】
兵船。軍艦。
いくさ‐ぼし【軍星】
《兵学家が北斗七星を軍神(いくさがみ)としたところから》北斗七星の異称。