ぐんけん‐せい【郡県制】
中国で、戦国時代から秦代に施行された、中央集権的な地方行政制度。全国を皇帝の直轄地として郡・県に分け、皇帝の任命する地方官を派遣して統治させたもの。→封建制
ぐんこく‐せい【郡国制】
中国、漢代の地方行政制度。同族・功臣を分封した国を置き、直轄地には郡県を設けるという、封建・郡県併用の地方制度。
ぐん‐じ【郡司】
律令制で、国司の下で郡を治めた地方官。大領・少領・主政・主帳の四等官からなり、主に国造(くにのみやつこ)などの地方豪族が世襲的に任ぜられた。また、特に長官の大領をいう。こおりのみやつこ。
ぐんじ‐めし【郡司召】
郡司を任命する儀式。
ぐん‐だい【郡代】
1 中世、守護代の称。 2 江戸幕府の職名。勘定奉行に属し、幕府直轄地の行政にあたった。関東郡代・美濃郡代・飛騨郡代・西国郡代など。
ぐん‐ちょう【郡長】
郡制施行当時、郡行政をつかさどった長官。
ぐん‐とう【郡稲】
律令制で、各郡に置かれた官稲。農民に貸し出して、利息を郡の経費に充てた。
ぐんない【郡内】
山梨県東半部の古称。富士吉田市・都留市・大月市を含む一帯。郡内織の産地。 「郡内織」「郡内縞」の略。
ぐんない‐おり【郡内織】
山梨県郡内地方で産出する織物。多くは絹織物の甲斐絹(かいき)をさす。
ぐんない‐じま【郡内縞】
郡内織の縞物。