かく【郭/廓】
1 古代中国で、都市を囲んだ土壁。 2 ものの外まわり。また、囲まれた場所。 3 遊郭。遊里。いろまち。
かく【郭】
[常用漢字] [音]カク(クヮク)(呉)(漢) [訓]くるわ 1 都市・城の外囲い。また、外囲いのある町や村。「城郭・山郭」 2 特定の一区画。くるわ。「遊郭」 3 物の外枠。「外郭・胸郭・輪郭...
かく‐がい【郭外/廓外】
仕切られた地区の外。城・遊里などの囲いの外。⇔郭内。
かく‐せい【廓清】
[名](スル) 1 悪いものをすっかり取り除くこと。「宗教—の一新時代はそこから開けて来た」〈藤村・夜明け前〉 2 (「郭清」と書く)癌(がん)の手術で、転移が起こる可能性が高い領域に含まれるリ...
かく‐だい【郭大/廓大】
[名・形動](スル) 1 広くて大きいこと。また、そのさま。「アリアン種族の頭蓋—にして、前額の秀出せるは」〈雪嶺・真善美日本人〉 2 「拡大」に同じ。「著者の志す所は厳君の経籍訪古志を—して」...
かく‐ない【郭内/廓内】
仕切られた地区の内。城・遊里などの囲いの内。⇔郭外。
かっ‐こう【郭公】
《鳴き声から》カッコウ目カッコウ科の鳥。全長約35センチ。全体に灰色で、腹に黒い横斑がある。ユーラシア・アフリカに分布。日本には夏鳥として渡来し、高原などでみられる。自分では巣を作らず、モズ・ホ...
くる‐わ【郭/廓/曲輪】
1 城やとりでの、周囲を土や石などで築き巡らしてある囲い。また、その内側の地域。 2 《周囲を塀や堀で囲ったところから》遊女屋の集まっている地域。遊郭。遊里。 3 俳諧で、発句の題材に伴って出て...
くるわ‐ことば【郭詞/郭言葉】
江戸時代、遊里で遊女たちが用いていた言葉。「ありんす」「ざんす」など。里言葉。遊里語。
くるわ‐さんがい【郭三界】
遊郭の辺り。「五十両損かけうかと気遣ひさに、—披露して」〈浄・冥途の飛脚〉