さか‐もどし【酒戻し】
借りた酒を返すこと。また、贈られた酒の返礼。江戸時代、「逆戻し」に通じるのを忌み、酒は返さない風習があった。「—はせぬもの故、まあ受け取っておいたぢゃ」〈浄・寿の門松〉
さか‐もり【酒盛(り)】
[名](スル)人々が集まり、酒を飲み合って楽しむこと。酒宴。
さかもり‐うた【酒盛(り)歌/酒盛(り)唄】
民謡の分類の一つで、広く酒の席でうたわれる歌。素人が歌うものをさす。
さか‐や【酒屋】
1 酒を売る店。また、その職業。 2 酒の醸造を職業とする家。造り酒屋。 浄瑠璃「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」の下の巻の後段「上塩町の段」の通称。半七の妻お園のくどきが有名。
さかや‐かいぎ【酒屋会議】
明治15年(1882)酒造業者が酒税軽減を求め、自由民権運動家植木枝盛の応援を得て大阪で開いた会議。
さか‐やけ【酒焼け】
[名](スル)習慣的な酒の飲みすぎで、顔や胸が日焼けしたように赤くなっていること。さけやけ。「赤く—した鼻」
酒屋(さかや)へ三里(さんり)豆腐屋(とうふや)へ二里(にり)
日用品を買うにも遠くに行かねばならない辺鄙(へんぴ)な土地のたとえ。
さかや‐やく【酒屋役】
室町時代、幕府が造り酒屋に課した税。倉役(くらやく)とともに幕府の大きな財源になった。酒役。
さか‐ゆ【酒湯】
「ささゆ」に同じ。
さかわ‐がわ【酒匂川】
神奈川県西部を流れ、小田原市の東で相模湾に注ぐ川。古くは丸子(まりこ)川ともいい、たびたび洪水が起こった。長さ約50キロ。