かんとう‐かんれい【関東管領】
室町幕府の職名。鎌倉公方の補佐役で、上杉憲顕(うえすぎのりあき)が任ぜられて以後、その子孫が世襲した。かんとうかんりょう。
かんとう‐くぼう【関東公方】
⇒鎌倉公方(かまくらくぼう)
かんとう‐ごぶんこく【関東御分国】
鎌倉時代、将軍家の知行国。また、幕府の行政権が及んだ諸国。時期により異同があり、十余国から数か国。
かんとう‐ごりょう【関東御領】
鎌倉時代、将軍家の直轄領。また、将軍より御家人に与えた恩給地。
かんとう‐じっさつ【関東十刹】
鎌倉五山に次ぐ臨済宗の10の寺。→十刹(じっせつ)
かんと‐ぶぎょう【官途奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。御家人などの官爵叙任をつかさどった。
かんな‐れんく【漢和聯句】
鎌倉時代以後行われた連歌・聯句の一形式。発句を五言の漢詩句で始め、以下、和語の句と交互に詠み進めるもの。かんわれんく。→和漢聯句(わかんれんく)
かんのう‐の‐じょうらん【観応の擾乱】
観応年間、足利尊氏とその弟直義(ただよし)の政争。一時和睦したが、観応3年(1352)直義は鎌倉で毒殺された。
がくどうようじんしゅう【学道用心集】
鎌倉時代の仏教書。1巻。道元著。天福2年(1234)ごろ成立。参禅修行上の心得を10か条にまとめたもの。永平初祖学道用心集。
がらん‐はいち【伽藍配置】
寺院における堂塔の配置形式。日本では飛鳥時代から奈良時代にかけて発達し、四天王寺式・法隆寺式・川原寺式などがある。平安時代には密教の山上伽藍が、鎌倉時代には禅宗寺院の配置が形成された。