えんまてん‐まんだら【閻魔天曼荼羅】
密教で、閻魔天供法を行うときに用いる曼荼羅。人頭の幢(とう)を持ち、白い水牛に乗る温顔の閻魔王を中尊として描いたもの。
えんま‐どう【閻魔堂】
閻魔王を祭ってある堂。京都引接寺(いんじょうじ)(千本閻魔堂)が著名。
えんまどう‐だいねんぶつ【閻魔堂大念仏】
京都大報恩寺(千本釈迦堂)で行われる、千本(せんぼん)念仏のこと。
えんま‐の‐ちょう【閻魔の庁】
閻魔王がいる庁舎。ここで死者の生前の罪を裁くという。
えんま‐むし【閻魔虫】
甲虫目エンマムシ科の昆虫の総称。体長1センチくらい。体は扁平な卵形、黒色で光沢があり、脚は太く短い。触角の中央が赤褐色。堆肥(たいひ)や動物の死体に集まり、蛆(うじ)を食べる。
えんま‐もうで【閻魔詣で】
陰暦1月16日(初閻魔)と7月16日(大斎日)に閻魔堂に参詣(さんけい)すること。この日は地獄の釜(かま)のふたが開き、罪人が責め苦を免れると伝えられる。閻魔参り。《季 夏》
えんま‐ら【閻魔羅】
「閻魔王」に同じ。