かげ‐まつり【陰祭(り)】
1 隔年に行う本祭りにあたらない年の簡素な祭り。《季 夏》 2 江戸歌舞伎で、曽我(そが)狂言を演じた千秋楽の日に、終演後楽屋で行う祭式。
かげ‐みせ【陰見世/陰店】
遊女が、往来に面した所でなく、家の奥の方に並んで客を待つ店。江戸時代、宿駅の遊女屋に多かった。→張り見世
かげ‐むしゃ【影武者/陰武者】
1 敵の目を欺くために、大将などと同じ服装をさせた身代わりの武者。 2 陰にあって、表面にいる人の働きを助ける人。または、表面の人を操る人。黒幕。 [補説]作品名別項。→影武者
かげ‐め【陰妻】
「隠し女」に同じ。「さやうの生君達(なまきんだち)の—にて、益(やく)なし」〈狭衣・三〉
かげ‐もん【陰紋】
紋章の一。輪郭だけを線で表したもので、染め抜きにしたり縫い取りにしたりした紋。略礼装に用いる。裏紋(うらもん)。→日向紋(ひなたもん)
かげり【陰り/翳り】
1 太陽や月の光が雲などによって少し暗くなること。また、その部分。 2 表情などの、どことなく影がさし、暗くなったような感じ。「表情に—が見られる」 3 よくない兆候。「景気に—が出る」
かげ‐りゅう【陰流】
⇒愛洲陰流(あいすかげりゅう)
かげ・る【陰る/翳る】
[動ラ五(四)] 1 太陽や月が雲などに遮られて光が薄らぎ、前よりも暗くなる。「雲が出てにわかに日が—・った」 2 日が傾く。夕暮れになる。「冬は日の—・るのが早い」 3 表情が暗くなる。「悲し...
かげ‐ろう【陰郎】
「陰間(かげま)」に同じ。「かれらも品こそかはれ、—と同じ」〈浮・一代男・二〉
しのび‐だ【忍び田/陰び田】
⇒隠田(おんでん)