あお‐みなづき【青水無月】
《青葉の茂るころの意から》陰暦6月の異称。《季 夏》「戸口から—の月夜かな/一茶」
あか‐おに【赤鬼】
仏教、陰陽道に基づく想像上の怪物。人間の形をして、頭には角を生やし、全身が赤い。地獄に住むという。→鬼1
あか‐がしわ【赤柏】
1 アカメガシワの別名。 2 《もと、柏の葉に飯を盛ったところから、柏が飯の異称となった》陰暦11月1日に炊いて祝う赤飯。あずきめし。
あかつき‐やみ【暁闇】
夜明け前、月がなく辺りが暗いこと。陰暦で、1日から14日ごろまで、月が上弦のころの現象。あかときやみ。「うば玉の—の暗き夜に何を明けぬと鳥の鳴くらん」〈続後撰・雑中〉
あかひき‐の‐いと【赤引の糸】
神御衣(かむみぞ)を織るのに用いる、赤みを帯びてつやのある糸。伊勢神宮の陰暦6月と12月の月次(つきなみ)の祭に奉納する。あからひきのいと。
あかまた‐くろまた
沖縄県八重山地方で、陰暦6月の豊年祭に現れる二神。また、その神を迎える行事。仮面姿の仮装者が家々を訪れ、祝福する。
あき【秋】
1 四季の第三。夏と冬の間で、日本では9・10・11月をいう。暦の上では立秋から立冬の前日まで(陰暦の7月から9月まで)をいい、天文学では、秋分から冬至まで。昼が短く、夜が長くなる。この季節は涼...
あきかぜ‐づき【秋風月】
陰暦8月の異称。《季 秋》
あき‐きょうげん【秋狂言】
歌舞伎の秋季興行。また、その演目。江戸時代、通例は陰暦9月9日から10月15日まで行われた。俳優の契約切れを控えた年度末興行なので、お名残狂言ともいう。
あき‐ぎり【秋桐】
シソ科の多年草。山地の木陰に生え、高さ20〜50センチ。葉は三角形で、基部は矛(ほこ)形。秋、紅紫色の唇形の花をつける。花が黄色のものはキバナアキギリで、同属別種。