ものぐるい‐のう【物狂い能】
能の分類の一。物狂いが主人公の現在能で、女物狂いと男物狂いとがある。四番目物に属する。「隅田川」「班女」「蘆刈」など。狂乱物。狂い物。
もも‐たらず【百足らず】
[枕]百に満たない意から、「八十(やそ)」「五十(い)」にかかる。また、「や」「い」の音を含む「山田」「筏(いかだ)」「斎槻(いつき)」にかかる。「—八十隅(やそくま)坂に手向けせば」〈万・四二七〉
や‐か【宅】
《「屋処(やか)」の意》家。家宅。「—の辰巳(たつみ)の隅のくづれ、いとあやふし」〈源・東屋〉
やしき‐がみ【屋敷神】
屋敷内の一隅に祭る神。稲荷・熊野明神などが多い。
や‐すみ【八隅】
《枕詞「やすみしし」の「やすみ」を、万葉集で「八隅」と表記したものがあるところから》天皇の統治する国の四方八方のすみずみ。「天の下—の中にひとりますしまの大君万代までに」〈夫木・三六〉
やせ‐が・れる【痩せ枯れる】
[動ラ下一][文]やせが・る[ラ下二]やせてひからびる。「月は庭の隅にある、—・れた檜(ひのき)の梢(こずえ)にあった」〈芥川・秋〉
柳(やなぎ)に蹴鞠(けまり)
図柄の一種で、柳のそばで蹴鞠をしている絵。蹴鞠する庭の四隅には、ふつう柳を植えた。
やなぎばし【柳橋】
東京都台東区の地名。東を隅田川、南を神田川が流れ、神田川に柳橋が架かる。江戸時代から花柳街として繁栄。
やま‐あらし【山嵐】
1 山から吹いてくる嵐。やまおろし。 2 柔道の手技の一。相手の同じ側の襟と袖を握って釣り込み、前隅に浮かして崩しながら、出足のくるぶし上部にあてた足で払い上げて倒す。
やま‐こかし【山こかし】
1 鉱山・山林などの売買の際に金銭をだまし取ること。また、その人。「奥州の金山売ったる山売りの—とは汝(おのれ)がことと」〈浄・双生隅田川〉 2 詐欺師。山師。「だまし取りに取り倒すを、—といふ...