箕山(きざん)の志(こころざし)
《尭帝が自分に位を譲ろうとするのを聞いた許由(きょゆう)が、それをことわり箕山に隠れ住んだという「晋書」向秀伝の故事から》世俗の名利をさけて操を守り通そうという志。隠遁(いんとん)の志。
サン‐ジル【Saint-Gilles】
フランス南部、ガール県の都市、ニームの近郊にある町。正式名称はサンジル‐デュ‐ガール。7世紀後半に隠遁生活を送った聖ジルの聖遺骨を納めたサンジル‐デュ‐ガール旧大修道院付属教会があり、その正面入...
さん‐せい【山棲】
人里離れた山中に住むこと。隠遁(いんとん)すること。山居。
サンテミリオン【Saint-Émilion】
フランス南西部、ヌーベル‐アキテーヌ地方、ジロンド県の都市ボルドー近郊の町。ボルドーワインの名産地の一。町の名称は8世紀の修行僧エミリオンがこの地で隠遁生活を送ったことに由来する。中世以来ワイン...
ざ‐いん【座隠/坐隠】
《「世説新語」巧芸の「王中郎、囲碁(いご)を以て坐隠とす」から》碁を打つこと。囲碁は座したまま隠遁できるという気持ちでいう。
ザンクト‐ゴアルスハウゼン【Sankt Goarshausen】
ドイツ西部、ラインラント‐プファルツ州の町。対岸の町はザンクトゴアール。町の名称はともに6世紀半ばの隠遁の聖者ゴアールに由来する。ライン川の川幅が最も狭い流域にあたり、ローレライの伝説で知られる...
ザンクト‐ゴアール【Sankt Goar】
ドイツ西部、ラインラント‐プファルツ州の町。ライン川に面する。対岸の町はザンクトゴアルスハウゼン。町の名称はともに6世紀半ばの隠遁の聖者ゴアールに由来する。ライン川の川幅が最も狭い流域にあたり、...
松菊(しょうきく)猶(なお)存(そん)す
《陶淵明「帰去来辞」の「三径荒に就けども、松菊猶存す」から》隠者の住居の荒れ果てた庭にも、緑変わらぬ松と清らかな香りの菊はまだ残っている。隠遁(いんとん)生活にも昔の知己がいること、また、乱世に...
シリア‐しゅうどういん【シリア修道院】
《Syrian Monastery》エジプト北部の町ワディナトルーンにあるコプト教会の修道院。6世紀に創設。8世紀以降、多くのシリア人修道士が修行したことから現名称になった。聖ビショイが隠遁生活...
せいアントニウスのゆうわく【聖アントニウスの誘惑】
《原題、(オランダ)Verzoeking van de heilige Antonius》ボッシュの絵画。板に油彩。三連祭壇画であり、中央パネルは縦135センチ、横119センチ、両翼は横53セン...