すくね‐びな【宿禰雛】
絵の具で彩色した土製のひな人形。享保年間(1716〜1736)に流行。
すわり‐びな【座り雛】
座った姿の雛人形。《季 春》⇔立ち雛。
たち‐びな【立ち雛】
立った姿にこしらえた、男女一対のひな人形。最初は紙で作ったので紙びなともよぶ。《季 春》⇔座り雛。
だいり‐びな【内裏雛】
雛人形の一。天皇・皇后をかたどった男女一対の雛人形。内裏様。内裏。《季 春》 [補説]男性の人形のみを指して「内裏」「お内裏様」と呼ぶのは誤り。
ちご‐びな【稚児雛】
雛人形の一。公家の稚児の姿に作ったもの。文政(1818〜1830)のころ流行。
ながし‐びな【流し雛】
3月3日の節句の夕方、川や海に流し去る雛人形。また、その行事・風習。罪やけがれを移して形代(かたしろ)を流したことに由来する。雛送り。雛流し。《季 春》「—冠をぬいで舟にます/誓子」
のち‐の‐ひな【後の雛】
陰暦9月9日の菊の節句に飾る雛。また、8月朔日に飾る雛。春の雛祭りに対していう。秋の雛。《季 秋》「—芒(すすき)も活けてありにけり/鳴雪」
はつ‐びな【初雛】
女児の初節句に飾る雛人形。また、その祝い。《季 春》
ひいな【雛】
紙や布で作った小形の人形。古く女児の玩具としたもの。また、ひな祭りに飾る人形。ひな人形。ひな。《季 春》
ひな【雛】
[名] 1 卵からかえって最初の羽が生えそろうまでの鳥。また、親からえさをもらっている時期の鳥。ひよこ。ひなどり。「—がかえる」 2 雛人形。ひいな。「お—さま」《季 春》「草の戸も住み替はる...