あき‐ぎり【秋霧】
秋に立つ霧。「春霞かすみて去(い)にし雁(かり)が音は今ぞ鳴くなる—の上に」〈古今・秋上〉
あさ‐ぎり【朝霧】
朝方に立つ霧。《季 秋》「—や村千軒の市の音/蕪村」 [補説]書名別項。→朝霧
あさぎり【朝霧】
永井竜男の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は、昭和24年(1949)、「文学界」誌に発表、同年の第2回横光利一賞を受賞。作品集は昭和25年(1950)刊行で、ほかに「『あひびき』か...
あま‐ぎり【雨霧】
小雨のような霧。また、霧のように細かい小雨。
いりゅう‐ぎり【移流霧】
暖かく湿った空気が冷たい地面や海面上を移動するとき、下層が冷却されて生じる霧。
うす‐ぎり【薄霧】
薄くかかった霧。《季 秋》
うみ‐ぎり【海霧】
海に発生する霧。移流霧の一種。蒸気霧のこともある。《季 夏》 [補説]書名別項。→海霧
うみぎり【海霧】
原田康子の小説。平成14年(2002)、上下2冊で刊行。作者自身の実家をモデルとした大河小説。第37回吉川英治文学賞受賞。
うん‐む【雲霧】
1 雲と霧。「果然山谷に満ちし—の陣破れて」〈蘆花・自然と人生〉 2 心中のわだかまりをたとえていう語。「正雄の胸の暗い—は…跡方もなく吹き払われた」〈小山内・大川端〉
えん‐む【煙霧】
1 煙と霧。また、もやや霞(かすみ)。 2 乾いた微小粒子が大気中に浮遊して見通しが悪くなる現象。スモッグ。《季 冬》