あめ‐あられ【雨霰】
矢・弾丸などが、雨やあられのように絶え間なく激しく降りそそぐことをたとえていう語。「—と飛び来る弾丸」
あられ【霰】
1 雲の中で雪に微小な水滴が凍りつき、白色の小さい粒となって降ってくるもの。雪霰(ゆきあられ)と氷霰(こおりあられ)とがある。気象用語では直径5ミリ未満が霰、5ミリ以上が雹(ひょう)。《季 冬》...
いり‐あられ【煎り霰/炒り霰】
さいの目に切って干した餅(もち)を煎ってふくらませた菓子。
か‐に‐あられ【窠に霰】
織り紋の一。四角形を互い違いに並べた小さな石畳風の霰文を地紋にして、窠紋(かもん)を配列したもの。平安時代以来、表袴(うえのはかま)などに用いられた。窠に霰紋。
感謝(かんしゃ)感激(かんげき)雨霰(あめあられ)
《「乱射乱撃雨霰」のもじり》たいへん感謝し感激していることを戯れていった言葉。
きゅう‐さん【急霰】
にわかに降ってくるあられ。また、その音。「—のような拍手」《季 冬》
ぎょうぎ‐あられ【行儀霰】
小紋染めの文様の名。霰の図柄が規則正しく並んでいるもの。
こおり‐あられ【氷霰】
雪霰(ゆきあられ)が芯(しん)となり、外側に氷の層ができた、透明または半透明の固い粒。直径5ミリ未満のものをいう。→霰
さん【霰】
[音]サン(慣) セン(呉)(漢) [訓]あられ あられ。「霰弾(さんだん)/急霰(きゅうさん)」
たまあられ【玉あられ】
江戸中期の語学書。1巻。本居宣長(もとおりのりなが)著。寛政4年(1792)刊。雅文を書くための言葉の正しい用法を説いたもの。