とん‐ち【頓知/頓智】
その場に応じて即座に出る知恵。機知。「—を働かす」
とん‐ちき【頓痴気】
《「ちき」は接尾語。「頓痴気」は当て字》とんま。まぬけ。人をからかい、ののしっていう語。「またへまをしたな、この—め」
とん‐ちん‐かん【頓珍漢】
[名・形動]《鍛冶屋(かじや)の相槌(あいづち)の音を漢字を当てて表したもの。その打つ音がそろわないところから》 1 物事のつじつまが合わないこと。見当違いであること。また、そのさま。「—な受け...
とん‐てき【頓的/頓敵】
軽はずみであること。また、その者。飛び上がり者。「休斎といへる—」〈浮・御前義経記・四〉
とん‐ぷく【頓服】
対症療法として薬を何回にも分けずに1回に飲むこと。発熱や痛みなどの症状が出た際に、薬を1回だけ飲むこと。また、その薬。1回服用する分を一包にしてある。頓服薬。
とんぷく‐やく【頓服薬】
⇒頓服
とん‐ま【頓馬】
[名・形動]間が抜けていること。また、そのさまや、その人。「—をしでかす」「—な奴」
ひた‐と【直と/頓と】
[副] 1 じかに。ぴったりと。「—背後につく」 2 とつぜん。にわかに。「風が—やむ」 3 ひたすら。いちずに。「—見つめる」
ひた‐ぶる【頓/一向】
[形動][文][ナリ] 1 いちずなさま。ひたすら。「—な態度」「—に思いを寄せる」 2 完全にその状態であるさま。「—に煙にだになし果ててむと思ほして」〈源・夕霧〉 3 向こう見ずなさま。また...
ひたぶる‐こころ【頓心】
いちずに思いつめた心。また、容赦なく自分を通そうとする心。「盗人などいふ—ある者も」〈源・蓬生〉