やまとものがたり【大和物語】
平安中期の歌物語。作者未詳。天暦(947〜957)ごろの成立、のち増補されたといわれる。和歌を主とし、恋愛・伝説などを主題とする170余編の説話を収録。
やまにのぼりてつげよ【山に登りて告げよ】
《原題Go Tell It on the Mountain》米国の小説家ボールドウィンの自伝的処女小説。1953年刊。
やまのかみがみ【山の神々】
《原題The Gods of the Mountain》ダンセイニによる戯曲。1911年初演。7人の乞食が山にまつられた神々になりすまして施しを得ようとすることから始まる物語。
やまのまおうのきゅうでんにて【山の魔王の宮殿にて】
《原題、(ノルウェー)I dovregubbens hall》グリーグの管弦楽曲。「ペールギュント」第1組曲の第4曲。ロ短調。題の魔王とは、主人公が山の中で会った妖精トロールの王をさす。
やまぶきのはな【山吹の花】
豊島与志雄の短編小説。昭和28年(1953)、「群像」誌に発表。同作を表題作とする小説集は、昭和29年(1954)刊行で、ほかに「どぶろく幻想」「庶民生活」などの作品を収める。
山(やま)を掛(か)・ける
万が一の幸運をねらって物事をする。そうなるであろうと予想して準備する。山を張る。「試験問題に—・ける」
山(やま)をな・す
うずたかくなる。たくさんたまる。山積する。「課題が—・している」
やみ‐せんじゅう【闇専従】
《「ヤミ専従」とも書く》労働組合の組合員が、勤務先から給与を受け取りながら、勤務時間中に本来の職務ではない組合活動に専ら従事していること。法律で職務専念義務が課せられている公務員の場合、特に問題...
やみのおく【闇の奥】
《原題Heart of Darkness》コンラッドの中編小説。1899年発表。欧州文明による植民地支配を主題とする。
やみのそうれつ【闇の葬列】
高橋義夫の時代小説。昭和62年(1987)刊。副題「広沢参議暗殺犯人捜査始末」。明治維新時代を背景とする歴史推理もの。