さ‐こ【左顧】
[名](スル) 1 左の方へ振り向くこと。「品川の海色を—し神奈川の山光を右瞻(うせん)す」〈服部誠一・東京新繁昌記〉 2 《古く中国で、年長者は右、年少者は左にすわった習慣から》目上の者が来訪...
さん‐こ【三顧】
《三国時代の中国で、蜀(しょく)の劉備(りゅうび)が、諸葛亮(しょかつりょう)を軍師として招くために、その草庵を三度訪れたという、諸葛亮「前出師表」の故事から》人の上に立つ者が仕事を頼みたい人に...
し‐こ【四顧】
[名](スル) 1 四方を見回すこと。「林の奥に座して—し、傾聴し、睇視し、黙想す」〈独歩・武蔵野〉 2 辺り。付近。四辺。「—に人声なし」
し‐こ【指顧】
[名](スル) 1 指図すること。「兵を—する」 2 「指呼2」に同じ。「大阪富豪の家々は…もう悉(ことごと)く—の間にある」〈鴎外・大塩平八郎〉
しょう‐こ【照顧】
[名](スル)行いを反省して一つ一つ確かめること。「脚下—」「三年ごとに択ばるる保人、これを—すべしとなり」〈中村訳・西国立志編〉
ない‐こ【内顧】
国・家などの内をかえりみること。「国内に威福の行われて—の患なかりしこと」〈福沢・文明論之概略〉
めいじぶんだんかいこ【明治文壇回顧】
馬場孤蝶の著作。昭和11年(1936)刊。北村透谷、上田敏、夏目漱石、島崎藤村、堺利彦など文壇のさまざまな人々の思い出を語る。