荒肝(あらぎも)を抜(ぬ)・く
相手を非常に驚かす。びっくりさせ恐れさせる。度胆(どぎも)を抜く。荒肝を拉(ひし)ぐ。「自分は先ず—・かれてしまった」〈独歩・画の悲み〉
生(い)き肝(ぎも)を抜(ぬ)・く
ひどく驚かす。ど肝を抜く。生き肝を取る。「相手の剣幕に—・かれる」
おどか・す【脅かす/嚇かす】
[動サ五(四)] 1 怖がらせる。脅迫する。おどす。「有り金全部置いていけと—・す」 2 びっくりさせる。驚かす。「隠れていて—・してやろう」 [可能]おどかせる
おど・す【脅す/威す/嚇す】
[動サ五(四)] 1 相手を恐れさせる。脅迫する。おどかす。「—・して金を取る」 2 びっくりさせる。驚かす。「ねぶりてゐたるを—・すとて」〈枕・九〉 [可能]おどせる
おどろおどろ‐し・い
[形][文]おどろおどろ・し[シク]《「驚く」と同語源》 1 不気味で恐ろしい。すさまじい。「怪奇映画の—・い演出」 2 ぎょうぎょうしい。大げさだ。「あななひに—・しく二十人の人ののぼりて侍れ...
おどろかし【驚かし】
《驚かすものの意》鳴子(なるこ)・案山子(かかし)などをいう語。《季 秋》「小山田の—にも来ざりしをいとひたぶるに逃げし君かな」〈後撰・雑一〉
鬼面(きめん)人(ひと)を威(おど)す
見せかけだけ恐ろしそうにして人をおどかす。鬼面人を驚かす。
きょうてん‐どうち【驚天動地】
《天を驚かし地を動かす意》世間をひどく驚かすこと。「—の大事件」
きょう‐は【驚破】
[名](スル)驚かすこと。びっくりさせること。「憫然(びんぜん)なる主人の夢を—するのを」〈漱石・吾輩は猫である〉
草(くさ)を打(う)って蛇(へび)に驚(おどろ)く
なにげなくしたことから意外な結果が生じるたとえ。草を打って蛇を驚かす。