ひたい‐がみ【額髪】
1 額にかかる髪。まえがみ。ぬかがみ。 2 女性の額から左右に分けて頰(ほお)や肩まで垂らした髪。「—もしとどに泣きぬらしみだれかかるも知らず」〈枕・一八九〉
ひ‐はつ【被髪】
[名](スル)髪を結わないで、ばらばらに乱していること。ざんばら髪にすること。「上古は則ち男女皆—して」〈服部誠一・東京新繁昌記〉
び‐ずら【角髪】
「みずら」に同じ。「うつくしげなる童の、—ゆひたるが」〈宇治拾遺・一〇〉
び‐はつ【美髪】
美しい頭髪。美しく結い上げた髪。また、頭髪をきれいに手入れすること。「—師」
びん‐ずら【角髪】
《「みずら(角髪)」の音変化》 1 「みずら」に同じ。 2 髪の毛。「雲の—、花の顔(かんばせ)」〈謡・楊貴妃〉
びん‐ぱつ【鬢髪】
鬢の部分の髪。また、頭髪。
ふく‐しらが【福白髪】
《福運の前兆とされるところからいう》年が若くて生える白髪。また、黒髪にまじって1、2本生えた白髪。「未だ頭の白くなる年でも無し、と云って—とやらでも無い」〈風葉・青春〉
ふりわけ‐がみ【振(り)分け髪】
8歳ごろまでの男女の髪形の一。髪を左右に分けて垂らし、肩のあたりの長さに切りそろえたもの。はなちがみ。 [補説]書名別項。→振分髪
ふりわけがみ【振分髪】
江戸後期の歌学書。1巻。小沢蘆庵著。寛政8年(1796)刊。作歌入門書。詞のはたらきや「てにをは」を実例を挙げて説く。
べん‐ぱつ【弁髪/辮髪】
北方アジア諸民族の間で行われた男子の髪形。清国を建てた満州族の場合、頭の周囲の髪をそり、中央に残した髪を編んで後ろへ長く垂らしたもの。清朝は漢民族にこれを強制した。中華民国になって廃止。