さんしょう‐くい【山椒喰】
スズメ目サンショウクイ科の鳥。スズメよりやや大形で、後頭部の辺りは黒く、背は灰色、額と腹が白い。日本では夏鳥として山地にみられ、ヒリヒリッと鳴く。《季 春》「風くれば檜原(ひばら)したたり—/波郷」
さんばん‐どり【三番鶏】
夜の明け方、二番鶏に遅れて鳴く鶏。また、その声や時刻。
さん‐ぷく【三伏】
夏の最も暑い時期。夏至後の第3の庚(かのえ)の日を初伏、第4の庚の日を中伏、立秋後の最初の庚の日を末伏といい、この三つをあわせていう。《季 夏》「—の月の穢(え)に鳴く荒鵜かな/蛇笏」
しお‐がれ【潮涸れ】
潮の引くこと。潮干(しおひ)。「波越さぬ浦の干潟の—に心とたちて鳴く千鳥かな」〈新千載・冬〉
しき【頻】
[語素]《動詞「し(頻)く」の連用形から》名詞や動詞の連用形の上に付いて、それが何度も繰り返される意を表す。「—浪」「—鳴く」
しき‐な・く【頻鳴く】
[動カ四]しきりに鳴く。「鳴く鶏はいや—・けど降る雪の千重に積めこそ我が立ちかてね」〈万・四二三四〉
しき‐ねん【式年】
《定められた年の意》 1 歴代の天皇・皇后の式年祭を行う年。崩御後、3年・5年・10年・20年・30年・40年・50年・100年、およびそれ以後100年ごとにあたる年。 2 1年。1年間。また、...
しぜん‐れき【自然暦】
太陽や月の運行、1年を通しての動植物の移り変わりなどを目安としてつくる一種の暦。「カッコウが鳴くから豆をまけ」の類。
したひ
《動詞「したふ」の連用形から》紅葉すること。また、その葉。「秋山の—が下に鳴く鳥の声だに聞かば何か嘆かむ」〈万・二二三九〉
しば【屡】
[語素]動詞の上に付いて、動作・作用が何度も繰り返し行われる意を表す。しきりに。たびたび。多く「しばたたく」「しば立つ」「しば鳴く」「しば見る」などの形で用いる。「清き川原に千鳥—鳴く」〈万・九二五〉