しば‐な・く【屡鳴く】
[動カ五(四)]しきりに鳴く。「鶯の—・く声も少許は媒せしならん」〈鴎外訳・ふた夜〉 「かほ鳥の間なく—・く春の野に」〈万・三九七三〉
しも‐べ【下辺】
《古くは「しもへ」》しもの方。特に、川の下流の辺り。⇔上辺(かみべ)。「上辺(かみへ)には千鳥しば鳴く—にはかはづつま呼ぶ」〈万・九二〇〉
しゅう‐せん【秋蝉】
秋になって鳴く蝉(せみ)。秋の蝉。《季 秋》「—のなきしづみたる雲の中/蛇笏」
しゅ‐ご【主語】
1 文の成分の一。文において、述語の示す動作・作用・属性などの主体を表す部分。「鳥が鳴く」「山が高い」「彼は学生だ」という文で、「何が」に当たる部分をいう。日本語では、主語がなくても文として成立...
しょく‐しょく【喞喞】
[ト・タル][文][形動タリ]虫のしきりに鳴くさま。また、悲しみ嘆くさま。「—たる寒虫は夜霜に苦んで戸上に鳴く」〈菊亭香水・世路日記〉
しょめい‐び【初鳴日】
ウグイス・ヒバリ・ヒグラシなどの鳥や昆虫が初めて鳴く日。季節の移り変わりを知る手掛かりとされる。→生物季節観測
じい‐じい
[副] 1 脂などの焼ける音を表す語。「フライパンの肉が—(と)焼ける」 2 アブラゼミなどの鳴き声を表す語。「炎天下で蝉(せみ)が—(と)鳴く」 3 機械などが作動しているときに出る音を表す語...
じゅつ‐ご【述語】
1 文の成分の一。主語について、その動作・作用・性質・状態などを叙述するもの。「鳥が鳴く」「山が高い」「彼は学生だ」の「鳴く」「高い」「学生だ」の類。 2 論理学で、判断(命題)において、主語に...
すが‐の‐あらの【須賀の荒野】
長野県にあった荒野。位置は諸説あるが未詳。[歌枕]「信濃なる—にほととぎす鳴く声聞けば時過ぎにけり」〈万・三三五二〉
すさき‐み【洲崎廻】
《「み」は湾曲した所の意》州崎のあたり。「この—に鶴(たづ)鳴くべしや」〈万・七一〉