そっち‐こっち【其方此方】
《「そちこち」の促音添加》 [代]「そちこち
」に同じ。「—で虫が鳴く」
[副]「そちこち
」に同じ。「ちっと起こしたとって、—言やあがるから」〈洒・甲駅新話〉 「もう—夜が明けるだらう」〈...
そら‐なき【空鳴き】
本当かと思わせるように鳴くこと。鳴き声をまねること。「天の戸を明けぬ明けぬと言ひなして—しつる鳥の声かな」〈後撰・恋二〉
たかくら‐の【高座の】
[枕]高座の上に御蓋(みかさ)がつるされるところから、「みかさ」にかかる。「—三笠(みかさ)の山に鳴く鳥のやめば継がるる恋もするかも」〈万・三七三〉
たき【滝】
1 懸崖(けんがい)からほぼ垂直方向に落下する水の流れ。瀑布(ばくふ)。《季 夏》「昼見たる—の夜の音聞きにけり/万太郎」→直瀑 →段瀑 →渓流瀑 →潜流瀑 →分岐瀑 2 傾斜の急な所を激しい勢...
たけ‐の‐そのう【竹の園生】
「竹の園」に同じ。「日暮るれば—にぬる鳥のそこはかとなく音をも鳴くかな」〈続古今・雑下〉
たち・く【立ち来/起ち来】
[動カ変] 1 やってくる。来る。「近江より朝—・くればうねの野にたづぞ鳴くなる明けぬこの夜は」〈古今・大歌所御歌〉 2 雲・霧・波・風などがわき起こってくる。「吾家(わぎへ)の方よ雲居—・くも...
たち‐ま・つ【立ち待つ】
[動タ四]立ったままで待つ。「来(こ)めやとは思ふものからひぐらしの鳴く夕暮れは—・たれつつ」〈古今・恋五〉
たのむ‐の‐かり【田の面の雁】
田に下りている雁(がん)。和歌などで、多く「頼む」に掛けて用いる。「わが方によると鳴くなるみ吉野の—をいつか忘れむ」〈伊勢・一〇〉
たん‐ご【単語】
文法上、意味・職能をもった最小の言語単位。例えば「鳥が鳴く」という文は、「鳥」「が」「鳴く」の三つの単語からなる。日本語では自立語・付属語に大別される。
たん‐ぶん【単文】
文法で、文の構造上の分類の一。一つの文において、主語・述語の関係が1回だけで成り立っているもの。「鳥が鳴く」「犬が速く走る」などの類。→複文 →重文