くりかわ‐の‐くつ【烏皮の履/烏皮の沓】
養老の衣服令で、武官の礼服(らいふく)、文官・女子・武官の朝服に用いると定められたくつ。黒塗りの革製で、つま先を高く反らせたもの。
くり‐げ【栗毛】
馬の毛色の名。地色が黒みを帯びた褐色で、たてがみと尾が赤褐色のもの。
くり‐しぎぞうむし【栗鷸象虫】
ゾウムシ科の昆虫。体長0.6〜1センチ。体は卵形、黒褐色で背中に紋がある。吻(ふん)で栗の実に穴をあけて産卵する。幼虫は実を食害し、栗虫とよばれる。しぎむし。
くり‐たまばち【栗癭蜂】
タマバチ科のハチ。体長約3ミリで黒色、腹部は丸く光沢がある。単為生殖で増え、雌のみが知られる。クリの芽に産卵して虫こぶをつくり、幼虫はそれを食べ、夏に成虫となって出る。中国大陸からの帰化昆虫。
クリム【Krim/Крим/(英)Crimea】
ウクライナ南部、黒海に突出した半島。19世紀まではロシアとトルコ系民族との抗争の地。気候は温暖でヤルタなどの保養地があり、果樹栽培が行われる。クリミア。 [補説]同半島に位置するクリミア自治共和...
くり‐や【厨】
《「涅(くり)屋(や)」の意で、黒くなっているところから》食物を調理する場所。台所。
くるったいっページ【狂った一頁】
川端康成原作、衣笠貞之助監督による映画の題名。大正15年(1926)公開の白黒サイレント作品。円谷英一(円谷英二)が撮影補助で参加。精神病院を舞台とする前衛的な作品。
くるま‐がい【車貝】
クルマガイ科の巻き貝。浅海の砂底にすむ。殻径約5センチの低い円錐形で車輪を思わせる。殻表は黄褐色で、黒斑帯がらせん状に巡る。房総半島以南に分布。
くるま‐だい【車鯛】
キントキダイ科の海水魚。全長約25センチ。体は卵形で側扁し、目が大きい。体色は鮮紅色で、幼魚には黒色の横帯がある。本州中部以南に分布。食用。
くるま‐ばった【車蝗虫】
バッタの一種。大形で緑色。草地に多く、トノサマバッタに似るが、後ろ翅(ばね)に黒色の弧状の紋があり、翅を広げて跳ぶと、この模様が車の回っているように見える。