はな‐くた【鼻腐】
鼻の欠け落ちること。また、鼻を損じて声のはっきりしないこと。「上り口には—の中年増」〈滑・浮世風呂・二〉
はな‐ぐすり【鼻薬】
1 鼻の病気の治療に用いる薬。 2 子供をなだめすかすために与える菓子など。 3 ちょっとした賄賂(わいろ)。袖の下。「—をきかせる」
鼻薬(はなぐすり)を嗅(か)が◦せる
賄賂を使う。鼻薬をきかせる。「—◦せて巧みに操る」
はな‐ぐま【鼻熊】
アライグマ科の哺乳類。猫大で、尾が細長い。長く突出した鼻先で餌を探し、果実や小動物を食べる。中南米の森林に分布。
はな‐げ【鼻毛】
鼻の穴の中に生えている毛。
鼻毛(はなげ)が長(なが)・い
女の色香に迷い、だらしなくなっている。「—・い酔客」
鼻毛(はなげ)を数(かぞ)・える
「鼻毛を読む」に同じ。「—・えられしおはるが色香に溺るるより」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉
鼻毛(はなげ)を抜(ぬ)・く
相手をだます。出し抜く。「—・かれて家産を蕩尽しても」〈魯庵・社会百面相〉
鼻毛(はなげ)を伸(の)ば・す
女の色香に心を奪われ、だらしなくなる。「若い女性とみると—・す」
鼻毛(はなげ)を読(よ)・む
女が、自分にほれている男を思うように操る。鼻毛を数える。