いち‐ろう【一臘/一﨟】
1 出家受戒後、安居(あんご)を一度終えたこと。これを法臘1歳と数える。転じて、年功を積んだ僧。最上位の僧。→臘(ろう)「金峰山の別当はかの山の—をなむ用ゐける」〈今昔・二八・一八〉 2 蔵人や...
おお‐じょうろう【大上﨟】
宮中に仕えた上席の女房。摂関家出身の女性が任じられた。後には、幕府・大名の御殿女中の上位者にもいった。→小上﨟(こじょうろう)
かい‐ろう【戒﨟/戒臘】
1 出家受戒してからの年数。 2 芸道の修業の年数。
きょう‐じょうろう【京上﨟】
1 京都の公家(くげ)衆。公達(きんだち)。「—かと覚しくて、冠とやらん着たる人と」〈太平記・七〉 2 京都の身分の高い婦人。「みめのよい—をひけらかしに来たか」〈浄・女夫池〉
きょく‐ろう【極﨟】
1 寺内で最も﨟次(ろうじ)の高い僧。ごくろう。 2 六位の蔵人(くろうど)で、最も年功を積んだ人。一﨟。ごくろう。
ごく‐ろう【極﨟】
⇒きょくろう(極﨟)
くに‐じょうろう【国上﨟】
江戸時代、大名などが本国に置いた側室。江戸に在住した正室に対していう。
げ‐ろう【下﨟】
1 修行年数の浅い僧。⇔上﨟(じょうろう)。 2 官位・身分の低い者。⇔上﨟。「同じ程、それより—の更衣たちは、まして安からず」〈源・桐壺〉 3 下人。しもべ。下郎(げろう)。「あやしき—なれど...
げ‐ろう【夏臘/夏﨟】
⇒法臘(ほうろう)
こう‐ろう【劫﨟/劫臘】
長い年月。また、年功。