あた
[副]《「あだ」とも》不快・嫌悪の気持ちを表す語に付いて、その程度がはなはだしいという意を表す。あった。「—めんだうなとつきたふせば」〈浄・傾城三度笠〉 [補説]「あたがましい」のように、連濁を...
あだ【仇/寇】
《室町時代までは「あた」》 1 仕返しをしようと思う相手。敵。かたき。「親の—を討つ」 2 恨みに思って仕返しをすること。また、その恨み。「恩を—で返す」 3 害をなすもの。危害。「親切のつもり...
あだ【徒】
[形動][文][ナリ] 1 実を結ばずむなしいさま。無益なさま。むだ。「せっかくの好意が—になる」 2 浮ついたさま。不誠実で浮気っぽいさま。「—なる恋にはあらで、女夫(めおと)の契を望みしなり...
あ‐だ【婀娜】
[形動][文][ナリ] 1 女性の色っぽくなまめかしいさま。「—な年増(としま)」 2 美しくたおやかなさま。「花の色を—なる物といふべかりけり」〈古今・物名〉 [ト・タル][文][形動タリ...
あだあだ・し【徒徒し】
[形シク] 1 誠実でない。無責任だ。「人の、ふみを—・しく散らすと聞きて」〈風雅・恋三・詞書〉 2 浮気だ。好色がましい。「たはぶれに—・しき御心なし」〈栄花・さまざまの喜び〉 3 内容が空虚...
あ‐だい【亜大】
「亜細亜大学」の略称。
あだ・う【徒ふ】
[動ハ下二]ふざける。戯れる。「若やかなる人こそ、物の程知らぬやうに—・へたるも罪ゆるさるれ」〈紫式部日記〉
あだ‐うち【仇討ち】
1 主君・親兄弟などを殺した者を討ち取って恨みを晴らすこと。江戸時代、武士階級で慣習として公認されていたが、明治6年(1873)禁止された。かたきうち。 2 仕返しをすること。「けんかに負けた弟...
かたきうちじつげつそうし【敵打日月双紙】
三上於菟吉の時代小説。「週刊朝日」誌で大正14年(1925)から大正15年(1926)にかけて連載。1923年にジョンストン=マッカレーが書いたアメリカの小説「双生児の復讐」を下敷きにした作品。
あだうち‐もの【仇討ち物】
浄瑠璃・歌舞伎・講談などで、仇討ちを主題にしたもの。かたきうちもの。