うち・す【打ち為】
[動サ変] 1 ちょっとする。無雑作にする。「帯ばかり—・したる若き法師ばら」〈枕・一二〇〉 2 雨などがさっと降る。「時雨—・して、ものあはれなる暮れつ方」〈源・葵〉
うち‐す・える【打(ち)据える】
[動ア下一][文]うちす・う[ワ下二] 1 起き上がれなくなるほど、ひどくたたく。「むちで—・える」 2 言い負かす。やり込める。「手際よく相手を—・える代りに」〈漱石・彼岸過迄〉 3 しっかり...
うち‐すが・う【打ち次ふ】
[動ハ四] 1 力量などが同じくらいである。匹敵する。「中の君も、—・ひて、あてになまめかしう澄みたるさまは」〈源・紅梅〉 2 間を置かずに動作をする。引き続く。「皆同じ程、少し—・ひなどして出...
うち‐す・ぎる【打(ち)過ぎる】
[動ガ上一][文]うちす・ぐ[ガ上二] 1 打つ程度が過ぎる。「強く—・ぎて太鼓が破れる」 2 日数や時間が経過する。「日ごろは無音(ぶいん)に—・ぎ」 3 ある場所を通り過ぎる。「藤波の—・ぎ...
うち‐す・てる【打(ち)捨てる】
[動タ下一][文]うちす・つ[タ下二] 1 ㋐構わないでおく。ほったらかしにする。「この件は—・ててはおけない」 ㋑思いきって捨てる。「いとはしたなくて、蘆(あし)も—・てて逃げにけり」〈大和・...