おもい‐みだ・れる【思い乱れる】
[動ラ下一][文]おもひみだ・る[ラ下二] 1 あれこれと思い悩む。「心が千々に—・れる」 2 恋しさに心が乱れる。「かりごもの—・れて我恋ふと妹知るらめや人し告げずは」〈古今・恋一〉
おもい・みる【思い見る/惟る】
[動マ上一][文][マ上一]よく考える。思いめぐらす。おもんみる。「将来の自分の姿を—・みる」
おもい‐むすぼお・る【思ひ結ぼほる】
[動ラ下二]「おもいむすぼる」に同じ。「さやうの事を言ひは出でで、—・れたるなめり」〈狭衣・一〉
おもい‐むすぼ・る【思ひ結ぼる】
[動ラ下二]心がふさいで、気が晴れない。気がふさぐ。おもいむすぼおる。「ねもころに—・れ嘆きつつ」〈万・四一一六〉
おもい‐むつ・ぶ【思ひ睦ぶ】
[動バ上二]むつまじく思う。「見そめたる人には、うとからず—・び給はむこそ本意ある心地すべけれ」〈源・末摘花〉
おもい‐めぐら・す【思い巡らす】
[動サ五(四)]いろいろと考えてみる。あれやこれやと思案する。思い回す。「卒業後のことを—・す」
おもい‐もう・ける【思い設ける】
[動カ下一][文]おもひまう・く[カ下二]前もって心の準備をする。そのつもりでいる。予期する。「—・けぬ視線にまごついて」〈康成・招魂祭一景〉
思(おも)いも掛(か)け◦ない
思ってもみない。思いもよらない。「—◦ない結果」
おもい‐もの【思い者】
愛人。情人。また、愛妾(あいしょう)。多く男性の側からみていう。
思(おも)いも寄(よ)ら◦ない
思いつきもしない。全く予想しない。「試験に落ちるとは—◦なかった」