琴柱(ことじ)に膠(にかわ)・す
《「史記」藺相如伝による。琴柱をにかわ付けにすると調子を変えることができないところから》物事にこだわって、融通がきかないことのたとえ。膠柱(こうちゅう)。
ことじ‐ぼう【琴柱棒】
《頭部が琴柱を逆さにした形に似ているところから》刺股(さすまた)の異称。
こと‐じり【琴尾/琴尻/琴後】
琴の末の方。⇔琴頭(ことがみ)。
ことじりしゅう【琴後集】
江戸後期の歌文集。15巻7冊。村田春海(むらたはるみ)著。文化7年(1810)ころ刊。9巻まで歌集、残り6巻が文集。きんごしゅう。
こと・ず【言出】
[動ダ下二]《「こといず」の音変化》言い出す。発言する。「—・でしは誰が言(こと)なるか」〈万・七七六〉
こと‐ずくな【言少な】
[形動ナリ]口数の少ないさま。ことばずくな。「—なるものから、さるべきふしの御答(いら)へなど、浅からず聞こゆ」〈源・明石〉
こと‐ずくな【事少な】
[形動ナリ]用事が少ないさま。問題点が少なく、簡単なさま。「—にもありしかば、人にものして」〈かげろふ・下〉
ことぜめ【琴責】
⇒阿古屋(あこや)の琴責
こと‐そ・ぐ【事殺ぐ】
[動ガ四]むだを省いて簡略にする。簡素にする。質素にする。「ことさらよそひもなく—・ぎて」〈源・須磨〉
事(こと)ぞともな・し
取り立てて言うほどのこともない。何ということもない。「秋の夜も名のみなりけり逢(あ)ふといへば—・く明けぬるものを」〈古今・恋三〉