しれ‐ごと【痴れ事】
愚かなこと。ばかげたこと。
およずれ‐ごと【妖言】
根拠のない、人を迷わせる言葉やうわさ。「狂言(たはこと)か—かこもりくの泊瀬(はつせ)の山に廬(いほ)りせりといふ」〈万・一四〇八〉
ねだれ‐ごと【強請れ言】
ねだっていう言葉。ゆする言葉。「理屈をつめて—、腹が立つやら憎いやら」〈浄・冥途の飛脚〉
みだれ‐ごと【乱れ言/漫れ言】
いいかげんな言葉。冗談。ざれごと。「えおぼすさまなる—もうちいでさせ給はで」〈源・真木柱〉
みだれ‐ごと【乱れ事】
入り乱れて騒がしいこと。「をさをさ、さまよく静かならぬ—なめれど」〈源・若菜上〉
ぬれ‐ごと【濡れ事】
1 歌舞伎で、男女が愛情を交わす場面。また、その演出・演技。色模様よりも濃厚で、特に元禄期(1688〜1704)に上方の傾城買(けいせいか)い狂言の中で形成された。 2 情事。色事。
はれ‐ごと【晴(れ)事】
晴れがましいこと。
たわぶれ‐ごと【戯れ言】
「たわむれごと」に同じ。「おしなべたらぬ若人どもに、—などのたまひつつ」〈源・帚木〉
たわぶれ‐ごと【戯れ事】
「たわむれごと」に同じ。「—もまめごとも、同じ心に慰めかはして」〈源・椎本〉
たわむれ‐ごと【戯れ言】
たわむれていう言葉。ざれごと。冗談。