さる‐もの【然る物】
[連語] 1 そのようなもの。「なでう、—をかもておはする」〈宇津保・吹上下〉 2 もっともなこと。「灌仏(くわんぶつ)のころ…と、人の仰せられしこそ、げに—なれ」〈徒然・一九〉
さる‐もの【然る者】
[連語] 1 なかなかの人物。あなどれない人。重んじる価値のある人。「敵も—」 2 ある人物。某。個人名を明らかにできないような場合にいう。「—から得た情報」 3 そのような人物。そういう人物。...
さるもの‐にて【然る物にて】
[連語] 1 言うまでもないことで。もちろんのことで。「御手などは—、ただはかなうおしつつみ給へるさまも」〈源・若紫〉 2 それはそれとして。「おぼす人ありとても、それをば—、御文など奉り給へ」...
去(さ)る者(もの)は追(お)わず
《「孟子」尽心下の「それ予の科を設くるや、往(さ)る者は追わず、来たる者は拒まず」から》自分から離れて行こうとする者は、その意志に任せて、強いて引き留めない。
去(さ)る者(もの)は日日(ひび)に疎(うと)し
《「古詩十九首」其一四の「去る者は日(ひび)に以て疎く、来たる者は日(ひび)に以て親しむ」から》死んだ者は、月日がたつにつれて忘れられていく。転じて、親しかった者も、遠く離れてしまうと、しだいに...
さる‐ももひき【猿股引】
さるまたの別称。
さる‐やま【猿山】
動物園などで、サルの集団を飼うために作る人工の山。
さる‐よう【然る様】
[連語]しかるべき事情。わけ。「—もやとおぼし合はせ給ふに」〈源・若紫〉
サルラ‐ラ‐カネダ【Sarlat-la-Canéda】
フランス南西部、ヌーベル‐アキテーヌ地方、ドルドーニュ県の町。サンサセルド大聖堂や詩人ラ=ボエシーの館をはじめ、中世からルネサンス、17世紀までの古い町並みを保存している。サルラ。
さる‐りこう【猿利口】
こざかしいこと。「その訴へは己が—といふものなれど」〈黄・桃太郎後日咄〉