そそり
《動詞「そそる」の連用形から》 1 浮かれ騒ぐこと。「下京の若手どもが—に目覚めてみれば」〈浮・諸艶大鑑・一〉 2 遊郭などを浮かれ騒ぎながらひやかしてまわること。また、その人。「夏になると—ば...
そそり‐あ・ぐ
[動ガ下二] 1 揺すって高く上げる。「—・げよ、揺(ゆす)り上げ」〈神楽・早歌〉 2 おだてあげる。あおりたてる。「捌け過ぎたる近習が、—・げたる太鼓口」〈浄・鎌倉三代記〉
そそり‐うた【そそり歌】
「そそり節(ぶし)」に同じ。
そそり‐きょうげん【そそり狂言】
⇒そそり芝居(しばい)
そそり‐しばい【そそり芝居】
歌舞伎で、千秋楽の日などに、配役を取り替えたり、故意に筋や演出を変えたりして、余興としてふざけて上演した芝居。そそり狂言。
そそり‐た・つ【そそり立つ】
[動タ五(四)] 1 高くそびえる。「氷壁が—・つ」 2 心がうきうきする。「大将、雑兵—・ち」〈浄・本朝三国志〉
そそり‐た・てる【そそり立てる】
[動タ下一][文]そそりた・つ[タ下二] 1 ある気持ちをしきりに起こさせる。あおり立てる。「好奇心が—・てられた」 2 おだてあげる。騒ぎたてる。「瑞相(ずいさう)めでたしめでたしと—・つれば...
そそり‐ぶし【そそり節】
遊里を客がひやかしながら歩くときなどに口ずさむ流行歌。投節(なげぶし)など。そそりうた。ぞめきうた。