はち‐の‐す【蜂の巣】
1 ハチが幼虫を育てたり花の蜜などを蓄えたりするために作る巣。一般には、六角形の多数の巣部屋のある、アシナガバチ・スズメバチ・ミツバチなどの巣をいう。《季 春》「—をもやす夜のあり谷向ひ/石鼎」...
はち‐ふくでん【八福田】
仏語。敬い仕えると福徳を生じるものを、田にたとえて8種にしたもの。仏・聖人・和尚(おしょう)・阿闍梨(あじゃり)・僧・父・母・病人。または、仏・法・僧・知法人・遠行来人・遠去人・飢餓人・病人。
はちまん‐じごく【八万地獄】
仏語。煩悩(ぼんのう)のために受ける数多くの苦しみを、地獄にたとえていう語。八万奈落。
這(は)っても黒豆(くろまめ)
黒いものが這い出しても、虫であると認めず、黒豆であると言い張ること。間違っていても、強情に自説を曲げないことのたとえ。
はつ【髪〔髮〕】
[常用漢字] [音]ハツ(漢) [訓]かみ くし 〈ハツ〉 1 頭の毛。かみ。「遺髪・有髪(うはつ)・金髪・結髪・散髪・束髪・断髪・長髪・剃髪(ていはつ)・怒髪・頭髪・白髪(はくはつ)・弁髪(...
はつ‐ぐさ【初草】
1 春の初めにもえ出る草。若草。「—のなどめづらしき言の葉ぞ」〈伊勢・四九〉 2 幼い子などのたとえにいう。「—のおひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」〈源・若紫〉
髪(はつ)を簡(かん)して櫛(くしけず)る
《「荘子」庚桑楚から》髪の毛を1本1本数えながらとかす。つまらないこと、不必要なことにこだわって念を入れるたとえ。
鳩(はと)に三枝(さんし)の礼(れい)有(あ)り
《「学友抄」から》子鳩は育ててくれた親鳩に敬意を表して、親鳥より3本下の枝に留まる。礼儀を重んずるべきであるということのたとえ。親孝行すべきことのたとえ。
鳩(はと)を憎(にく)み豆(まめ)を作(つく)らぬ
鳩が豆をついばむのを嫌って、豆を作らないの意。わずかなことにこだわって大切なことをしないために、自分や世間の損害を招くことのたとえ。鳩を憎み豆まかぬ。
はな‐ぞめ【花染(め)】
1 花、特に露草(つゆくさ)の花の汁で染めること。また、その色や染めたもの。 2 1が変色しやすいところから、人の心などが移ろいやすいことのたとえにいう。「世の中の人の心は—の移ろひやすき色にぞ...