つじ‐ばしゃ【辻馬車】
道ばたで客待ちをする馬車。「騒々しき—の喇叭(らっぱ)」〈逍遥・当世書生気質〉
つじ‐ばなし【辻噺】
道ばたで、笑い話などをして銭を得ること。また、その話。延宝・天和(1673〜1684)ごろから京都の露(つゆ)の五郎兵衛が始めたという。
つじ‐ばん【辻番】
1 江戸時代、江戸市中の武家屋敷町の辻々に幕府・大名・旗本が自警のために設置した見張り番所。また、そこに勤めた人。町方の番所は自身番という。辻番所。 2 「辻番火鉢」の略。
つじ‐ばんしょ【辻番所】
⇒辻番1
つじ‐ばんづけ【辻番付】
歌舞伎番付の一。興行前に市中の辻々や湯屋・床屋などに貼り、また、ひいき先にも配った一枚刷りの宣伝用の番付。大正ごろからポスター・チラシなどに変わった。櫓下(やぐらした)番付。配り番付。
つじばん‐ひばち【辻番火鉢】
行火(あんか)の一種で、小火鉢を横向きの小箱に入れたもの。冬の夜、老人の寝床や辻番所などで用いた。