つづしり‐うた【嘰り歌】
1、2句ずつ切れ切れに歌うこと。また、その歌。「御—のいとをかしきに」〈源・末摘花〉
つづし・る【嘰る】
[動ラ四]少しずつ物事をする。食べたり、歌ったり、歩いたりなど種々の場合に用いられる。「塩辛き物どもを—・るに」〈今昔・二八・五〉
つづしろ・う【嘰ろふ】
[動ハ四]《動詞「つづしる」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「つづしらふ」から》物事を少しずつ続ける。「寒くしあれば堅塩を取り—・ひ」〈万・八九二〉
つづま‐やか【約まやか】
[形動][文][ナリ] 1 簡潔で要を得ているさま。てみじかなさま。「歎願なせる趣きを右小弁家の宛(あて)にして最(いと)—に記されたり」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 控えめで質素なさま。つつまし...
つづまり【約まり】
[名]まとめられた結果。「これはと思う—も予想も付かない事は解り切って居る」〈真山・男五人〉
[副](関西地方で)つまるところ。結局。「—だめになる」
つづま・る【約まる】
[動ラ五(四)] 1 短くなる。ちぢまる。「—・った言い方」 2 簡単にまとめられる。要約される。「—・るところは他人のより合いだ」〈里見弴・多情仏心〉 3 小さくなる。かがまる。「虎、—・りゐ...
つづみ【鼓】
1 古く日本で、中空の胴に皮を張って打ち鳴らす楽器の総称。 2 中央が細くくびれた木製の胴の両端に皮を当てて、ひもで締めた打楽器。能楽・歌舞伎囃子(ばやし)などの大鼓・小鼓、雅楽の三の鼓などがあ...
つづみ‐うた【鼓唄】
長唄・浄瑠璃などで使われる特殊な演奏法。主に鼓を伴奏にしてうたうもの。義太夫節では、三味線が鼓の音色を模倣して奏する。
つづみ‐ぐさ【鼓草】
タンポポの別名。
つづみ‐ボタン【鼓ボタン】
二つのボタンを裏合わせにつないで鼓のような形にしたもの。カフスボタンのように、両方のボタン穴に通して掛け合わせる。