弖爾乎波(てにをは)が合(あ)わ◦ない
助詞・助動詞が正しく使われていない。言葉の用法がおかしい。文脈が整わない。また、話のつじつまが合わない。弖爾波が合わない。「—◦ない文章」「—◦ない議論」
反(そ)りが合(あ)わ◦ない
⇒反り4
間尺(ましゃく)に合(あ)わ◦ない
割に合わない。損になる。「—◦ない商売」
手(て)に合(あ)わ◦ない
1 自分の能力では扱いきれない。手に余る。手に負えない。「ギリシャ語となるとどうにも—◦ない」 2 手になじまない。「—◦ない包丁」
歯車(はぐるま)が噛(か)み合(あ)わ◦ない
人や組織の動きが互いにくいちがって、うまく連動しない。ぎくしゃくする。「ベテランと中堅の—◦ない」
気(き)に食(く)わ◦ない
不満である。気にいらない。
其(そ)の手(て)は食(く)わ◦ない
そんなやり方にはだまされない。
夫婦(ふうふ)喧嘩(げんか)は犬(いぬ)も食(く)わない
じきに仲直りするから、他人が仲裁に入るのは愚かなことであるというたとえ。夫婦喧嘩は犬も食わぬ。
そぐわ◦ない
[連語]《動詞「そぐう」の未然形+打消しの助動詞「ない」》⇒そぐう
なわない【縄綯】
狂言。太郎冠者が主人のばくちの賭(か)け物として他家へやらされるが働かず、戻ってきて縄をないながらその家の悪口を並べたてる。しばらくすると他家の主人がいつのまにか後ろにいるので逃げ回る。