にく‐づき【肉月】
漢字の偏の一。「肌」「肝」「胸」などの「月」の称。本来は「肉」の字の象形で、日月の「月」と区別していう。現在では同じ字形を用いる。
にくづき‐の‐めん【肉付きの面】
越前の吉崎観音の霊験物語。邪悪な姑(しゅうとめ)が鬼女の面をかぶって嫁を脅すと、その面が顔に食いついて外れなくなるというもの。
にく‐づ・く【肉付く】
[動カ五(四)]からだに肉がつく。太る。「ふっくらと—・く」
にく‐づけ【肉付け】
[名](スル) 1 肉をつけること。骨組みがひととおり出来上がってから、細部に手を加え、内容に厚みを与えること。「大まかなプランに—する」 2 塑像などで、肉をつけて厚みや丸みを出すこと。モデリング。
にく‐てい【憎体】
[名・形動] 1 憎々しいこと。また、そのさま。「—な意地わるが」〈野上・迷路〉 2 「憎体口(にくていぐち)」の略。
にくてい‐ぐち【憎体口】
憎らしいものの言い方。にくまれぐち。「何がなあたる—」〈浄・朝顔話〉
にく‐てき【肉的】
[形動]肉体に関するさま。肉欲に関するさま。肉体的。「—な苦悩」⇔霊的。
にくて‐ぐち【憎体口】
「にくていぐち」の音変化。「平日(いつも)に似気(にげ)なき—を利いた」〈魯庵・社会百面相〉
にくて‐らし・い【憎体らしい】
[形][文]にくてら・し[シク]《「にくていらしい」の音変化。近世語》憎々しい。憎らしい。「二つ元結の—・い男つき」〈伎・助六〉
にく‐なべ【肉鍋】
1 肉料理用の鍋。 2 鳥獣の肉などを鍋で煮ながら食う料理。