きさき‐ばら【后腹】
后の腹から生まれたこと。また、その皇子・皇女。きさいばら。「時の帝(みかど)の御妹、…—におはします」〈宇津保・藤原の君〉
きさい‐ばら【后腹】
「きさきばら」に同じ。「—のは、いづれともなく気高く清げにおはします中にも」〈源・匂宮〉
くつ‐くつ
[副] 1 おかしくてたまらず、押しころすようにして笑う声を表す語。「—(と)笑う」 2 物の煮えたつ音を表す語。「火鉢の小鍋が—煮える」〈三重吉・山彦〉 3 ふざけてくすぐるさま。こちょこちょ...
かろ・い【軽い】
[形][文]かろ・し[ク]「かるい」に同じ。「馴染みの家をぐるぐる回って歩いているうちには、背中の荷が段々—・くなって」〈漱石・門〉 「御心のすこし—・くおはします」〈大鏡・兼家〉
から‐の‐おんぞ【唐の御衣】
「唐衣(からぎぬ)」に同じ。「まだ御裳、—奉りながらおはしますぞいみじき」〈枕・二七八〉
きさい【后】
「きさき(后)」の音変化。「帝、—の思しおきつるままにもおはしまさば」〈源・総角〉
きさい‐の‐みや【后の宮】
1 「きさきのみや1」に同じ。「二条の—にて白き大袿(おほうちき)を賜はりて」〈後撰・春上・詞書〉 2 「きさきのみや2」に同じ。「—、悩ましげにおはしますとて」〈源・宿木〉
きょう‐ぶく【軽服】
遠縁の者の死去による、軽い服喪。また、そのとき着用する喪服。→重服(じゅうぶく)「きさいの宮の御—の程は、なほかくておはしますに」〈源・蜻蛉〉
こうけ‐だ・つ【高家立つ/豪家立つ】
[動タ下二]《「ごうけだつ」とも》権門出身らしく振る舞う。「—・つるわが殿も中納言におはしますや」〈落窪・二〉
かたくな‐わ・し【頑なはし】
[形シク]「頑(かたく)なし」に同じ。「今までは—・しきところもおはしまさず」〈義経記・七〉