はら‐わた【腸】
1 腹腔内の臓腑(ぞうふ)。大腸・小腸などの総称。「酒が—にしみる」「—がよじれるほどおかしい」 2 動物の内臓。臓物(ぞうもつ)。「魚の—を抜く」 3 ウリなどの内部で種を包んでいる、やわらか...
腸(はらわた)が腐(くさ)・る
精神が堕落する。性根が腐る。「—・ったやつ」
腸(はらわた)がちぎ・れる
耐えがたいほどの悲しみをおぼえる。「—・れる思い」
腸(はらわた)が煮(に)え返(かえ)・る
言いようのないほど腹が立つ。はらわたが煮えくり返る。「親友の裏切りに—・る」
腸(はらわた)が見(み)え透(す)・く
心の中がよく見える。言動とは裏腹の本心がよくわかる。「—・いたお世辞」
腸(はらわた)を断(た)・つ
1 悲しみに激しく心が痛む。断腸の思いをする。「—・つ気持ちで別れを告げる」 2 おかしくて大笑いする。「さしもあさましき最中に人々の皆—・つ」〈盛衰記・三四〉
腹(はら)を合(あ)わ・す
示し合わせて悪事をたくらむ。ぐるになる。共謀する。「—・して乗っ取りを謀る」
腹(はら)を痛(いた)・める
1 自分が子を産むことの比喩的な表現。「私が—・めた子」 2 自分で金銭を負担する。自腹を切る。「—・めてまで面倒をみる気はない」
腹(はら)を癒(い)や・す
怒りを晴らす。恨みなどを晴らす。「復讐をして—・す」〈荷風・地獄の花〉
腹(はら)を抱(かか)・える
おかしくてたまらず大笑いする。「—・えて笑い転げる」