鬼(おに)とも組(く)・む
《「組む」は組み打ちするの意》 1 非常に強そうに見えることのたとえ。 2 強いばかりで少しも人情を解しないことのたとえ。
おそらく【恐らく】
[副]《「恐らくは」の略》 1 確度の高い推量を表す語。きっと。「明日は—雨だろう」 2 はばかりながら。「身共は一人ぢゃと思うて、あなどっておぢゃるが、—、いづれも大勢なれども、負くる太郎では...
おとこ‐ばら【男腹】
男ばかり産む女。→女腹(おんなばら)
鬼(おに)も十八(じゅうはち)番茶(ばんちゃ)も出花(でばな)
鬼でも年ごろになれば少しは美しく見え、番茶でもいれたばかりは香りがある。器量が悪くても年ごろになれば少しは娘らしい魅力が出てくるということのたとえ。
おし‐なら・ぶ【押(し)並ぶ】
《「おし」は接頭語》 [動バ五(四)]並ぶ。一緒に並ぶ。「手と手が触れ合わんばかりに—・んだ」〈有島・或る女〉
[動バ下二]「おしならべる」の文語形。
御平(おひら)の長芋(ながいも)
《平椀に盛られた長芋の煮物は見かけばかりでおいしくないところから》きれいだが、のっぺりして締まりのない顔つきのたとえ。
お‐べんちゃら
相手を喜ばせるための口先ばかりのお世辞。また、それを言う人。「—を真に受ける」
おのれ‐ら【己等】
[代] 1 二人称の人代名詞。おまえら。きさまら。「—は役立たずばかりだ」 2 一人称の人代名詞。私ども。「—よりは、なかなか御存知などもこそ候はめ」〈徒然・六七〉
おの‐ず‐から【自ずから】
[副]《「己(おの)つ(格助詞)柄(から)」の意》 1 そのもの自体の力、成り行きに基づくさま。自然に。ひとりでに。おのずと。「この誤解は時が来れば—解ける」 2 偶然。たまたま。まれに。「—礎...
おし・ゆ【教ゆ】
[動ヤ下二]《「おし(教)う」が室町時代以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「教ゆる」となる例が多い》「教える」に同じ。「タダ道理ノ推ストコロヲ人ニ—・ユルバカリデゴザル」〈天草本伊曽保・イソ...