いげち‐な・い
[形][文]いげちな・し[ク]《近世語》 1 人情味がない。薄情である。「—・い、埒(らち)の明かぬ」〈浄・万古将軍唐日記〉 2 厚かましい。貪欲である。「酒呑童子(すってんどうし)の眷属か、—...
むご‐らし・い【惨らしい/酷らしい】
[形][文]むごら・し[シク]「むごたらしい」に同じ。「取って抑えて何者の仕業ぞ、—・き縄からげ」〈露伴・風流仏〉 [派生]むごらしさ[名]
さん‐がい【惨害】
いたましい被害。むごたらしい災害。「台風は各地に—をもたらした」
ざん‐ぎゃく【残虐/惨虐】
[名・形動]人や生き物に対してする行為のむごたらしいこと。また、そのさま。「—な行為」 [派生]ざんぎゃくさ[名]
さい‐ろう【豺狼】
1 やまいぬとおおかみ。 2 残酷で欲深い人。むごたらしいことをする人。
さん【惨〔慘〕】
[常用漢字] [音]サン(呉)(漢) ザン(慣) [訓]みじめ むごい 〈サン〉 1 いたましい。みじめ。「惨禍・惨苦・惨憺(さんたん)・惨落/悲惨」 2 むごい。むごたらしい。「惨劇・惨烈/...
ぎゃく‐さつ【虐殺】
[名](スル)むごたらしい方法で殺すこと。「捕虜を—する」
さん‐げき【惨劇】
悲惨な内容の演劇。転じて、殺人などのむごたらしい出来事。「—の舞台となった町」
えぐ・い【蘞い/醶い】
[形][文]ゑぐ・し[ク] 1 あくが強くて、いがらっぽい感じがする。えがらっぽい。「山菜を食べたあと、のどが—・い」 2 俗に、むごたらしいさま。また、どぎついさま。「—・い描写」 3 我が強...
肝脳(かんのう)地(ち)に塗(まみ)る
《「史記」劉敬伝から》顔や腹が断ち割られ、脳や肝が泥まみれになる。非常にむごたらしい死に方をすることのたとえ。