むな‐ぢ【胸乳】
《「むなち」とも》乳房。「—をかき出で」〈記・上〉
むな‐つき【胸突き】
山坂の道の険しく急な所。
むなつき‐はっちょう【胸突き八丁】
1 富士登山で頂上までの8丁(約872メートル)のけわしい道。転じて、急斜面の長い坂道。 2 物事を成し遂げる過程で、いちばん苦しい正念場。「交渉は—にさしかかる」
むな‐づくし【胸尽くし】
「胸倉(むなぐら)」に同じ。「二つに一つの返答が聞きたいと—をひっつかむ」〈浄・嫗山姥〉
むな‐づわら・し【胸づはらし】
[形シク]心労のために胸がしめつけられるようである。「梅川いとど—・しく」〈浄・冥途の飛脚〉
むな‐づもり【胸積(も)り】
「胸算用(むなざんよう)」に同じ。〈和英語林集成〉
むな‐で【空手】
手に何も持たないこと。また、手をこまねいて何もしないこと。素手(すで)。からて。「—に直(ただ)に取りてむ」〈記・中〉
ムナナ【Mounana】
ガボン南東部の都市。1950年代にウラン鉱山が発見され、1990年代末まで採掘が続けられた。南郊にオクロの天然原子炉がある。
むな‐ばせ【空馳せ】
《馳せたのがむだであったの意から》競馬(くらべうま)で負けること。「競馬をつかうまつりけるが、十度—をしたりけるを」〈著聞集・一六〉
むな‐ひも【胸紐】
1 着物や羽織などの胸のあたりにつけてある紐。付け紐。むねひも。 2 胸紐のついた着物を着る年ごろ。幼時。