むくろ‐ごめ【躯籠】
からだごと。「—により給へと言ひたるを、五体ごめとなむ言ひつる」〈枕・一〇八〉
むくろ‐じ【無患子】
ムクロジ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。高さ15メートル以上になる。葉は細長い小葉からなる羽状複葉。夏、雌花と雄花とが円錐状につく。実は球形で黄褐色に熟し、中の種子は黒色で堅く、羽根つき...
むぐら【葎】
広い範囲にわたって生い茂る雑草。また、その茂み。カナムグラ・ヤエムグラなど。もぐら。《季 夏》「山賤(やまがつ)のおとがひ閉る—かな/芭蕉」
むぐら【土竜】
モグラの別名。
むぐら‐の‐かど【葎の門】
葎の生い茂るにまかせた門。荒れはてた貧しい家をいう。むぐらがかど。「さびしくあばれたらむ—に」〈源・帚木〉
むぐらのはは【葎の母】
津島佑子の短編小説。昭和49年(1974)「文芸」誌に発表。翌年、第16回田村俊子賞受賞。
むぐら‐の‐やど【葎の宿】
葎の生い茂るにまかせた家。荒れはてた貧しい家。「思ひあらば—に寝もしなむ」〈伊勢・三〉
むぐら‐ふ【葎生】
葎が生い茂っていること。また、その所。「いかならむ時にか妹(いも)を—の汚なきやどに入れいませてむ」〈万・七五九〉
むぐら‐もち【土竜】
モグラの別名。
むぐり【潜り】
1 「もぐり」に同じ。〈和英語林集成〉 2 カイツブリの別名。