目(め)を長(なが)く◦する
気を長くして見る。短気を起こさず、がまんして見る。「喧嘩になっては悪いと、—◦して居ました」〈滑・浮世風呂・前〉
目(め)を抜(ぬ)・く
人の目をごまかす。まんまとだます。「客を焼いたり陥(は)めたり—・いたり」〈浮・禁短気・二〉
目(め)を盗(ぬす)・む
人に見つからないように、こっそりする。「先生の—・んで居眠りする」
目(め)を眠(ねむ)・る
「目を瞑(つぶ)る」に同じ。「—・って気を落付け」〈美妙・武蔵野〉
目(め)を離(はな)・す
注意している目をそらす。「ちょっと—・すと、すぐいたずらする」
目(め)を放(はな)・つ
⇒放つ6
目(め)を光(ひか)ら・す
油断なく監視する。厳重に見張りをする。「逃げ出さぬよう—・す」
目(め)を引(ひ)・く
1 人の注意を向けさせる。「派手な化粧が—・く」 2 目で合図をする。「左右の見る人、口を掩ひ—・き笑ふ」〈古活字本保元・下〉
目(め)を開(ひら)・く
1 閉じた目をあける。目を見開く。 2 知識を得たり、真理を悟ったりして新しい境地を知る。「外国語を学んで新しい世界に—・く」
目(め)を塞(ふさ)・ぐ
「目を瞑(つぶ)る」に同じ。「一度の失敗には—・いでやろう」