よもぎ‐の‐やど【蓬の宿】
ヨモギなどが生え茂って荒れ果てた家。よもぎがやど。「玉しける庭に移ろふ菊の花もとの—な忘れそ」〈頼政集〉
よもぎ‐もち【蓬餅】
ヨモギの若葉を灰汁抜(あくぬ)きしてからつきこんで作った餅。草餅。《季 春》「掌中の珠とまろめて—/かな女」
世(よ)も末(すえ)
《仏教の末法思想による言葉》この世も終わりであること。救いがたい世であること。「こんな歌がはやるとは—だ」
よ‐も‐すがら【終夜】
[副]一晩中。夜どおし。よすがら。「—友と語り合う」
よもすがらけんぎょう【夜もすがら検校】
長谷川伸の短編小説。大正13年(1924)、雑誌「新小説」に発表。本作が出世作となった。
よも‐つ【黄泉つ】
[連語]《「よも」は「よみ(黄泉)」の音変化。「つ」は「の」の意の格助詞》名詞の上に付いて、その語が黄泉(よみ)に関係のあることを表す。
よも‐つ‐くに【黄泉国】
「黄泉(よみ)」に同じ。「—に追ひ往(ゆ)きき」〈記・上〉
よも‐つ‐しこめ【黄泉醜女】
黄泉(よみ)の国にいる鬼女。「すなはち—を遣はして追はしめき」〈記・上〉
よも‐つ‐ひらさか【黄泉平坂】
現世と黄泉(よみ)の国との境にあるとされた坂。「なほ追ひて、—の坂本に至りし時」〈記・上〉
よも‐つ‐へぐい【黄泉竈食ひ】
黄泉(よみ)の国のかまどで煮炊きしたものを食うこと。その後は現世に戻れないと信じられた。「吾すでに—せり」〈神代紀・上〉