えん‐まく【煙幕】
戦線で、敵の視界を遮ってその攻撃を困難にしたり、味方の所在・行動などを隠したりするための人工的な煙。
煙幕(えんまく)を張(は)・る
相手に真意を悟らせないために、ごまかしたり、あいまいな言い方をしたりする。「—・って追及をはぐらかす」
えんま‐こおろぎ【閻魔蟋蟀】
コオロギの一種。日本産では最大のコオロギで、体長約2.5センチ。体は褐色または黒褐色で、晩夏、雄はコロコロコロリと鳴く。顔面の感じが閻魔王を連想させるのでいう。
えんま‐そつ【閻魔卒】
閻魔王に使われて、罪人を責めるという鬼。獄卒。阿防羅刹(あぼうらせつ)。
えんま‐だいおう【閻魔大王】
閻魔王の敬称。
えんま‐ちょう【閻魔帳】
1 閻魔王が死者の生前の行為や罪悪を書きつけておくという帳簿。 2 教師が受け持ちの生徒の成績や出欠などを記入しておく手帳の俗称。
えんま‐ちょう【閻魔鳥】
地獄めぐりのからくりの中で、罪人を追いつめる、作り物の鳥。寛文(1661〜1673)のころ評判になった。「一年は—とて作り物珍しく」〈浮・永代蔵・四〉
えんま‐てん【閻魔天】
八方天・十二天の一としての閻魔王の称。南方の守護神。図像は冥界十王の場合と異なり、水牛に乗り左手に人頭の幢(どう)を持つ姿に表し、密教で、除病・延寿祈祷(きとう)などの本尊とする。
えんまてん‐くほう【閻魔天供法】
密教で、除病・延寿・安産などを祈るために閻魔王を本尊として行う修法。
えんまてん‐まんだら【閻魔天曼荼羅】
密教で、閻魔天供法を行うときに用いる曼荼羅。人頭の幢(とう)を持ち、白い水牛に乗る温顔の閻魔王を中尊として描いたもの。