ちご‐ざさ【稚児笹】
イネ科の多年草。湿地に群生し、高さ約40センチ。葉は狭針形。初夏、小球状の緑紫色の小穂を円錐状につける。しまざさ。
ちご‐すがた【稚児姿】
女性のように下げ髪にした子どもの姿。
ちご‐びな【稚児雛】
雛人形の一。公家の稚児の姿に作ったもの。文政(1818〜1830)のころ流行。
ちご‐まい【稚児舞】
社寺の神事や法会に稚児がまう舞。稚児延年・稚児舞楽のほか、神楽・田楽などにみられる。
ちご‐まげ【稚児髷】
少女の髪形の一。頭上で振り分けた髪を左右に高く輪にして結ぶもの。もと公家や寺などの稚児が結っていたのがのちに一般化した。江戸後期の京坂では、髷を大きくふくらませ、中央を布でおさえた形が流行した。...
ちご‐むね【稚児棟】
瓦葺(かわらぶ)き屋根の隅棟の先が二段になっているときの、下方の短い棟。
ちご‐ものがたり【稚児物語/児物語】
御伽(おとぎ)草子で、寺院での稚児と僧侶との男色を主題としたものの総称。「秋夜長物語」「あしびき」「松帆浦物語」「稚児観音縁起」など。
ちご‐もんじゅ【稚児文殊】
子供の姿をした文殊菩薩(ぼさつ)。
ちご‐ゆり【稚児百合】
イヌサフラン科の多年草。丘陵地の林下に生え、高さ15〜40センチ。葉は長卵形。4、5月ごろ白い花を1、2個、やや下向きにつける。
ちご‐わ【稚児輪】
⇒稚児髷(ちごまげ)